あぁ・・・うちな

「・・・うん。頑張る。」



そして、うちは勝利にバイバイをして家に帰った。


勝利は明日から学校に来れるらしい。



多分、かなり先生に無理言うたんやと思うけど。


うちは学校に行かへんけど、勝利は学校から応援するて言うてくれた。


『一緒に帰りたいし、終わったら図書館な!』


て、相変わらずやった。



そんな勝利を見ると、少しだけ緊張がほぐれたような気がした。




部屋に閉じこもって今まで勉強してきたことを振り返る。


勝利と一緒に頑張ってきた証が、うちのノートにはあった。



一緒に勝利と作り上げたノートを必死で読んだ。



これで寝よう、と思ったときケータイが光った。



それは勝利からのメール。



“早めに寝ることも大事やぞ!実奈子やったら、絶対大丈夫や!思い切って行って来い!”




今からこんなメールて。


多分、朝起きれるか心配やったんでしょうね。



『ありがとう、頑張るから』て返事をしてうちは布団に入った。





『実奈子』


『幸太・・・』



『今までごめんな。俺が実奈子を苦しめてた。』


『うちこそ・・・幸太に謝らなあかんことはたくさんあったから。ごめん。』


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