あぁ・・・うちな

昨日の夜に勉強して、朝の目覚めはイマイチ。



この体制でうちは無事に乗り切れるやろか。


そう思いながらご飯を食べて家を出た。



今日は置手紙の「いってきます」にある言葉を添えた。



『いってきます。応援、お願いします』



応援て、変な気もするけど。



でも、この言葉を書くとうちの中で何かスッキリしたような気がした。


今まで家族にそんなこと言うたことなかったし。



「よしっ」



歩きながら小さく気合を入れた。






そして、いよいよ受験が始まった―――。





受験が終わって、外に出ると、外の空気がメチャクチャおいしかった。


「あの空気、悪すぎやし・・・」



緊張感たっぷりのあの空間は、うちの中を余計に狂わせていった。


気分悪いし、頭痛ヤバいし、おなか痛いし・・・。



でも、面接の前に昨日の勝利のメールをみて、少し落ち着いて挑んだ。



て言うてもほとんど緊張しまくって噛みまくったけども!?




ブツブツ言いながら、思いながら学校へと足を運んだ。


学校に着くころには、ちょうど授業が終わってるころやった。



「実奈子!」


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