あぁ・・・うちな

「キミも元気になったんやね。」


「え、あ、え?」



「勝利、この警察のおじさんは勝利の命の恩人やって!」




「・・・はい??」



うちはおとといのことを勝利に話した。


うちらの目の前にいてるこの警察のおじさんのことを。



話が終わると勝利は「すいませんでした」て謝ってた。



「あの後、キミたちに怪我をさせたやつらを、捕まえたったからな。」



「「えぇ!?」」



このおじさんはホンマにうちらのことを助けてくれた。


もしかしたら、これからもおんなじようなことが起きるかもしれへんて思ってたけど、その心配はもうないってことや。



すごい、すごい!おじさん!



「ありがとうございます!」


「いやいや、キミがあの時正直に話してくれたからや。こっちこそ、ありがとう。」



お互いにペコペコしながら、言葉を交わし合った。



「じゃぁ、カップルの邪魔にならへんように、仕事に行ってこようかなっ」


「あははっ。頑張ってください。」



「ありがとう。じゃぁね。」



そう言って、仕事、に行ってもうた警察のおじさん。




うちと勝利はお互いに顔を見て、笑いあった。


おじさん、そっち、結局交番やないですか。



仕事て、町の平和を見る仕事ですか?


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