あぁ・・・うちな

完全に無視された。


うちはもう一回ノートに「けち」って書いて先生に渡した。



「はいはい。構わねぇよ。」


部屋から出て、岡本さんに伝える。



でも、先生と話したおかげでなんか目が覚めた気がする。


パソコンもサクサク進むようになった。



そして、六時間目が終了した。



帰り際、また神野先生に会った。

その時「しっかり調べてこいよ」て言われた。


余計なお世話やし。


プイッとそっぽを向いて校門を出た。



あの先生と話してるとなんか、ドキドキすんねん。


このことをクラスの一番信用なる委員長に言うたら「恋やって!」って言われたことがある。


けど、先生やし?


恋って、ありえへんって最初は思てた。


けど、そう言われた日から先生を見るたびに胸が苦しくなって・・・顔が少し熱くなる。



多分、これが恋やって思わざるを得なくなった。


あかんあかん、先生と生徒や。




と、気づいたときには図書館に到着してた。


昨日決めた通りに、会っても無視。

もしくは、一言や。



中に入ると、そこはいつもと変わらず静かな空間。


あの棚へ向かううち。


「あ、来た!」


やっぱり、いましたね。


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