あぁ・・・うちな

めんどくさいし、ウザいし、うるさい。


三拍子そろってるんやで?


「今日で終わりにするから!」


何を?!


「明日からはもう聞かへんから、教えてや!なんでノートに書くんか!」


そのこと・・・。


うちはしぶしぶノートを取り出して「どうでもいいでしょ」って書いた。

「どうでもよくない!」


『うるさい!』


「それはごめん!」


そこ、謝るならもう話さんといてや。



「でも、気になってもうて。・・・あかん?」


『教える必要がない』


どんどん毒づくうち。



それでも依然として聞いてくる。


「約束する!明日からは、実奈子に関わらへんし何も聞いたりせぇへん!」


はぁ・・・呆れた。


ここまでしぶといと、めんどくさいを通り越して呆れるわ。


これ以上このままやったららちが明かへん。


うちは観念して『約束やからね』って書いた。



「おう!」


もう一度、椅子に座ってうちはノートに書いた。


それはもう簡潔に。


見て字のごとく。




『声が出ない』



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