あぁ・・・うちな

勝利は目の前で目をパチパチ。


「え?は?ん?声がでぇへん?」


うちは頷いて、さらに文を書く。



『訳あって、声が出なくなった』


「訳って何?」



『言いたくない』


「あ、そっか・・・。声、か・・・」



なぜか落ち込んでる勝利。


落ち込みたいんはこっちやし!



うちは『帰る』って書いた紙を勝利の前に置き立ち上がって図書館を出た。



帰ってからは宿題をして、ご飯を食べて眠った。


この日も、昨日と同じ夢を見た。


やっぱり、幸太はうちに意地悪をして帰って行った。




次の日、また図書館へ行くことに。


今日は先生に「これも調べてみな。看護系なんだけど、秋野に合ってるかと思ってな」って言われた。



急に看護系に行けって言われても、かなり大変やない!?


と思て、調べてみることに。



でも、うちに合ってるてどういうことやろ。


別に看護師って感じでもないし、見た目も・・・元ヤンなわけやし。


今は面影無いにしてもな。



図書館にはまた勝利がいてた。


でも今日は、昨日言ってた通りに、うちを見てもすぐに目を逸らして話しかけて来ぉへんかった。


うちは勝利とは少し離れたところに座って勉強した。


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