あぁ・・・うちな
「ほな、明日はガッツリ勉強やな。お母さんとかにも言うときや?」
『了解しました』
「ん。じゃぁ、また明日!これ言うの二回目やな。」
確かにそうやけど、何回言うてもえぇやん。
と、心の中で思った。
これ言うてもうたら、また話が長くなるような気がして。
そしたら勝利がいつまでたっても帰られへんやん。
うちは勝利に手を振って、バイバイと口を動かしていうてみた。
「お、新しいな。んじゃ!」
勝利が帰っていく中、うちは笑顔でその背中を見送った。
これからまた幸せな日々が続く。
それが楽しみで仕方ないんか、勝利の背中が若干跳ねてるように見えた。
うちの心もそれと同じように跳ねてたんやけどね。
明日から、頑張ろう。
絶対、勝利と同じところに行くんや。
この日から、うちの幸せと思われた時間が始まった―――
誰が、あんなことを予想したんやろうか。