”さよなら”なんて言えなくて






薄暗さと静けさだけが存在する部屋。
時計の音だけが響きわたる。
スタンドライトの光に照らされ本を読む信五。





「…くっ…。」





本を握り締めると床へと叩きつける。
布団を頭までかぶり涙を流す信五。






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