”さよなら”なんて言えなくて
未来を夢見て、これが現実、、、
太陽の光は眩しく。
心地よい風が吹き抜ける。
たくさんの歓声。
立ち上がり目の前で繰り広げられるサッカーを観戦する信五と蒼の姿。
無邪気に笑う信五が子供のようで
横で観戦する蒼も信五につられ子供にかえる。
「惜しかったわ。あと一点やったのに。」
たくさんの人々に押し潰されながら歩く信五と蒼。
「ほんまやな。やけど楽しかったわ。」
押し合う人群れの中 必死で歩く蒼。
「よし。決めた。絶対サッカー選手になる。やから蒼は何も考えず僕に着いてきたらええわ。」
転びそうになる蒼の肩を抱く。
「
何。勝手にうちの将来決めてんねん。」
悪戯に笑う。
「ほな。着いてきてや。世界一のサッカー選手になったる。」
照れながら蒼の手を繋ぐ。
「世界一か。ほんなら着いていってもええな。」
「意地でも蒼のために世界一にならなあかんな。」
空を見上げる信五。
視線の先には輝き放つ星が一つ。
二人を祝福するかの様に照らす。