可愛い男子と恋愛
「…おい、立木!」
「?なに?」
俺の声に振り向いた立木に、付いてこいとだけ言うと、立木は素直についてきた
連れ出したのは階段の下
「はっきり言う。菜子に手ぇ出さないでくんね?」
真っ直ぐ、立木の目を見て言った
「ふっ…日向、だっけ?お前も飯田さんの事好きなのか?」
「……あぁ」
こいつ、さっき鼻で笑いやがったな
「悪いけど、それはできない。俺だって飯田さんの事好きなんだ」
「なっ!!」
そして立木は
「まぁ、お前みたいなチビに負ける気はしないけど」
そう言って、勝ち誇ったように笑って戻って行ったんだ
………俺がチビだと?
んなこと
「分かってんだよ、クソヤローーーっっ!!」
マジでムカつく!!
ぶっ殺す!!
こうして、菜子の争奪戦が始まった