可愛い男子と恋愛



「菜子、後で何があったか教えてね?」


「……うん」




それからチャイムが鳴って、午後の授業が始まった



六時間目のつまらない数学の授業を受けて、その日の授業は終わった




そして放課後、私は優実と一緒に行きつけのファミレスに入った




案内されたテーブルに座って、取り合えずドリンクバーを頼んだ




「さて、話してもらおうかな?」




優実に言われて、私はゆっくりと事情を話した




―――――――――……



「はぁあ!?それで逃げてきちゃったってわけ!?」



「……はい」





事情を話終えた私に、優実が呆れたように溜め息をついた




「バカ!そこで、〈そうです、好きなんです〉って言っちゃえばよかったのに」



「無理だよー…」




だって、頭の中パニック状態だったんだもん




「あーあ、事情を知ってたら、あの時すぐ日向に菜子を渡したのに」




えぇっ!?




「日向に悪いことしたな、後で謝っとこ」




なんで!?


私にとっては助かったのに!?





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