可愛い男子と恋愛
大空と話さなくなって、気づいたら二週間が経とうとしていた
このままじゃ、本当に何もないまま終わっちゃうよ…
どうしようもなくて落ち込んでいる私を見て、優実が小さく溜め息をついてから、私の頭をポンッと叩いた
「まったく、しょうがないなぁ……菜子、一回だけチャンスあげるから、それで何とかしなさい」
チャンス?
「夏休み入ってすぐの夏祭り、あたしが計画してあげるから、菜子は日向に告白すること。いい?」
夏祭り…
夏祭りって、丁度一週間後だ…
「菜子がホントに日向と恋人になりたいと思うなら、告白できるはずだよ」
うん…
大空と恋人になりたいよ
ここ二週間、大空と話さなくなっただけで、スゴく寂しかった
心にポッカリ穴が開いたみたいで、何をしても全然やる気がしなくて
やっぱり私には、大空しかいないんだと思ったんだ
「優実…私、頑張るよ。今度はちゃんと、逃げないで頑張るから…」
「ん、その意気だ!」
今度こそ、私の気持ちを伝えるんだ