可愛い男子と恋愛
再び私の前を歩き始める大空の背中を見た
あ…
また背が伸びた…?
しばらく話さないうちに、また伸びたんだ…
前より少し大きくなった大空の背中を見ながら、私は後をついて歩いた
少し歩いて着いたのは、私が食べたいと言ったジャガバターの出店
「あ、れ…?」
大空がいない
少し焦った私は、辺りを見回して大空を探した
「おい、なにやってんの?」
「あ…」
後ろから声をかけられて振り向くと、大空が私を不思議そうな顔で見ていた
そんな大空の右手には、美味しそうな香りを出すジャガバターがあった
出来立てなのか、温かい湯気がでている
大空、これを買ってたんだ…
無言のまま差し出されたジャガバターを受けとる
「ありがとう」
「別に」
素っ気ない返事に、私の胸がまた傷む