天体観測
1章
君の背中
「美宇ー空くんが迎え来てるわよー」
「今行くー!!」
タッタッタ…
急いで階段を降りて
空の元へと走る。
「お母さんいってくるねー」
「気をつけていってくるのよー!」
ガタン。
ドアを急いで開けると
空が自転車にまたがって
早くしろと叫んでいた。
「ごめん!お待たせ」
「いいから早く乗れ!また
学校遅刻すんぞ」
「はい、毎日ごめんなさい」
「ったくホントだよ。飛ばすから
ちゃんと掴まってろよ」
「うん!」