Endless One-sided Love
「あなたに関しては「ほとんどない」ことばかり


それでも…好きなんです」





どんなにあなたを視線で追っても交わることはほとんどない


事務的な会話のついでに冗談を言ってくれることは多々あるけれど


仕事以外のシーンで雑談することはほとんどない


だからあなたについて知ってることはほとんどない


誕生日も血液型も年齢さえも分からない


だけど惜しみなくくれる優しさ


さりげない気遣い


穏やかな微笑み


男の人にしては細い体や高い声までも


全部に惹かれている


たとえあなたの心の中に私なんてほとんどないとしても


もう少しこのまま好きでいさせて
< 36 / 40 >

この作品をシェア

pagetop