オレは妹に恋をする
そして昼休み。

私と龍は二人で屋上へ。

・・・

龍にはちゃんと言わないと・・・

そんなことを思いながら、

階段を上がっていた。


幸い、屋上には誰もいなかった。


これなら落ち着いて話ができる。

「龍・・・あのね・・?!」

話し始めた途端、

龍が私を抱きしめた。


「オレ・・・小百美とは別れないから」

・・・

今、私が言おうとしてた言葉だった。

「…龍」

「兄貴と恋なんかしたって、

永遠に結ばれない・・・

残酷ないい方かもしれないけど、

本当の事だし・・・

兄貴を好きなままでもいい。

別れるなんて言うなよ?」
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