オレは妹に恋をする
翌朝。

まだ眠っている恭兄を起こさないように、

そっとベッドから起きた。

・・・

朝食を準備して、

・・・

私は手紙を書いた。


お兄ちゃんへ

おはよう、よく眠れた?

大学、無理して行かないように。

元気になったら、

大学行って、

小夜さんと、たくさんデートして、

私の事なんて、

忘れてください。

妹として、

お兄ちゃんの幸せを、

陰で祈っています。


・・・

止まっていたはずの涙が、頬を伝った。

・・・

私は涙を拭って、

家を出た。
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