オレは妹に恋をする
学校の前まで行くと、

龍が私を待っていた。


「おはよう」

「龍・・・おはよう」


「どうした?元気がないみたいだけど」

「龍」

「・・・ん?」

「私の事、幸せにしてよね?」

「え?」

「ほら行こう!」


私は龍の腕を引っ張った。

「兄貴となんかあった?」


「・・・なにもないよ。

ただ、本当の兄貴になっただけ」


「…小百美」


「行かないの?」

龍は何とか笑顔を作って、


「よし、行くか」

「うん」

今度は龍が、私を引っ張った。
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