Beyond Your Imagination
アキ「ふぅ…」
私は解れた緊張と同時に、舞台裏の椅子に座った。
タツヤ「随分ほっとしてるが
本番はこれからだぞ?」
アキ「…はい^^;」
そうなのだ。
"宣告者"にならなかった以上、選ばれるのを待たなくてはいけない。
私は近くに貼ってあった名簿を見る。
バンド専攻メンバーの内訳は
ギター 12人
ベース 7人
キーボード 8人
ドラム 7人
となっていた。
単純計算して余るキーボードは
私確定ではないか…。
ナオシ「ギターは俺がやります」
舞台から聞こえた真田先輩の声。
今はギターパートの選択時間だった。
ちなみに選んだ人が他の"宣告者"と重なった場合
選ばれた人がどちらに入るか決めて良いみたいだ。
…そしてさっそく。
「おっと!
やはりノセス、人気です!」
ユウタ「…」
春日くん…。
実況と同時に、舞台裏がざわつく。
「やっぱり今年はノセスの獲得合戦ね」
「改めて凄さを実感するよ…」
アキ「…」
春日くんの前には3人の"宣告者"。
その中には…秋山くんの姿があった。