Beyond Your Imagination


†吉岡琥晴side†


私はバンド専攻の結成式に来ていた。

去年はナオと見に来たのだけれど、今年はナオは舞台側だから…。


自分がメイクした秋ちゃんをまじまじと見ていたら
ステージの秋ちゃんと目があった気がした。

…だから手を振ろうとしたのに

視界に入った人影に私は一瞬固まった。

キーボードであり"宣告者"の1年が秋ちゃんに近付いていた。


まさか…秋ちゃんをキーボードに?

…ナオは秋ちゃんを選ぶはず。
となるとダブってしまった事になる。





…ナオ

絶対秋ちゃんを自分のにしないと…承知しないわよ?


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