Beyond Your Imagination


突然聞こえた錫村先輩の声に体をビクッとさせた私。

何だか急いでいるようだった。


ナオシ「…
…何?」


溜め息混じりの先輩の声。


ソウスケ「人気投票…
俺達だってさ?」


…え…?


ナオシ「!?ノセスは!?」

ソウスケ「…お前ら驚きすぎ…ぶぶっ
それは俺も知らね」


私達が一番会場を盛り上げたのか…。
ということはもしかしてこの後演奏!?


アモウ「皆、早く来てセッティングしないと…
観客が待ってる」

ナオシ「分かった!
アキちゃん、何歌えるか特急で考えて!」


え…ちょっと待って!
あまりの展開の速さについていけなくなる。

セッティングに向かった先輩達の背中を見ながら私は予想もしていなかった緊張に襲われた。


私は舞台裏に入り、頭の中を整理する。

ととと、というかさっき…
キス…されかけたよね…?

先輩の顔が…あんな近くに…。


アキ「…っ///」


先程の事を思い出して顔が赤くなる。

自分の心臓が脈打つのが手をあてなくても分かった。


歌える曲…。


ソウスケ「この前の1年の課題曲なら…歌える?弾ける?」

ヨウ「うん、弾けるかな」


ベースを身に付けた錫村先輩が余裕な顔で答える。

秋山くんがヴォーカルだったけど…
うん、覚えてる。


アキ「…いけます!」

ソウスケ「よっしゃ!

行くぜ新生スターリー!」


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