Beyond Your Imagination
そして。
私は今、電車で少し離れた都会の体育館に来ている。
アキ「ほぁー…バスケコートだ…」
あの後、有里くんは集合があるからと場所と時間だけを私に伝え
先に会場に向かった。
結成式を見に来てくれた手前、私は行かないわけにもいかないし
まず第一に有里くんがバスケをする姿に興味があった。
もうすぐ試合のハズなんだけど…。
アキ「…あ!」
コートの脇のベンチに琥晴先輩を見つける。
いつもとは違う…鋭い目付き。
ビー。
「これより月光奏学園と片桐高校の試合を始めます」
月光奏学園の列には有里くんが。
あれ、少し…小さい?
他の選手と並んだ有里くんは小さく見えた。
180cmはあるのに…世界が違う。
「試合開始!」