Beyond Your Imagination
Day-10
ガラッ。
アキ「!」
試合の次の日。
いつも通りの朝。
アリサト「おはよう鎖部さん」
アキ「お、おはよ…」
ぎこちなくなる挨拶。
どうしても名前が気になる。
アリサト「昨日はありがとね
差し入れとか色々」
有里くんは普通に話をしてくれる。
名前…なんとかして探らないと
きっといつまでもぎこちないままになってしまうだろう。
「鎖部…さん?」
アキ「…あ
えーと…」
授業の合間、有里くんのファーストネームを探るべく教卓で出席簿を探していたら
先生に不審な目で見られてしまった。
…聞けない。
「有里くんの名前は何ですか」なんて今更聞けない…。
アキ「な、何でもないです」