Beyond Your Imagination


ヨウ「よしっ

今日はこれで終わりだね!」

ソウスケ「帰りどっか寄るかー!」


外も少し暗くなり始めた頃、楽器の片付けが終了した。

なんとか専攻活動中は秋山くんの事を忘れる事は出来たが

終わったと同時にまた引っ掛かる。


ナオシ「アキちゃん、帰ろうか」


笑顔で手を差し出してくる真田先輩。

…私達は帰路についた。





アキ ナオシ「「…あ」」


私と先輩の声が重なる。

視線の先には。


コハル「アキちゃーん!」


全力で手を振る(腕を振るという表現が正しい)琥晴先輩がいた。

その隣に少し疲れた様子の有里くん。


アキ「コハル先輩!有里くん!

どうかしたんですか?」

コハル「ウチの有里くんが…」

アリサト「カントク…本当に聞くんで…」

コハル「ぐじぐじ言わない」


息ぴったり(?)の言い合いをする2人。


アキ「??」

コハル「有里くんがね、

俺、アキちゃんに何かしましたかぁー?

って泣き付いてくるから真相を確かめようと思って!」

アリサト「泣き付いてません」

コハル「ほぼ同じじゃない」


ボンッと有里くんを叩く琥晴先輩。


コハル「アキちゃん、心当たりある?」

アキ「ぅ…」


そういえば昼間、聞けなかったんだった。

…こうなったら全て言ってしまおう。


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