Beyond Your Imagination
コハル「じゃーね、アキちゃん^^」
アキ「はい
お疲れ様です」
私は先輩達の乗るバス停で別れた。
今日は色々あって疲れたな…。
声楽…ちょっと未練が残るけど…。
なんとかやってけると良いな。
アリサト「鎖部さん、お疲れ」
アキ「!
有里くん…」
有里くんの顔が少し暗い。
心配…させちゃったかな?
アキ「どうだった?バスケ」
アリサト「うん、良い感じ
監督が凄かった」
アキ「そっか^^」
そして私は話した。
バンド専攻に入った事、元声楽専攻の先輩の事…。
有里くんは真剣に聞いてくれた。
アリサト「そっか
とりあえず良かった^^」
アキ「うん
あれ、有里くん家この近く?」
私は自転車を押していたが、有里くんは徒歩みたいだ。
アリサト「あ、ここ曲がった所だから」
アキ「じゃあ私と少し近いんだね^^
じゃ、また明日」
そう言って私が背中を向けようとしても有里くんは動かない。
アキ「…?」
アリサト「…携帯貸して」
アキ「携帯?」
言われた通り私は有里くんに携帯を渡す。
アリサト「はい、メアド
1人暮らしだよね?…なんかあったら連絡して」
新学期、初めて登録するメアドは有里くんのメアド…。
なんだかあるだけで安心する。
アキ「あ、ありがとう!
連絡する!」
アリサト「…うん」
有里くんは小さく頷いてちょっと照れ臭そうな微笑みを見せた。