Beyond Your Imagination
私が何も言い返さず、更に気まずい空気になったまま
ベースの練習室に辿り着いた。
私がノックをしようとドアに手の甲を近付けた瞬間。
ガチャ。
セイヤ「…マサ
客だぜ」
ノックもせず、練習室に堂々と入る冬月くん。
マサキ「あ、もしかして例の…」
…例の?
というか、2人は知り合いなのだろうか…?
マサキ「はは、知り合い?って顔してるけど
誠也言ってないの?」
セイヤ「あ?」
言ってないって…?
疑問を巡らせていると
マサ、と呼ばれた人は私に近付き手を差し出した。
マサキ「はじめまして、俺は夏目将輝
見ての通り、ベースパートです
まだ知らされてないみたいだけど、キミ以外の1年4人は
中学時代ノセスってバンドを組んでたんだ」