Beyond Your Imagination
アキ「…はぁ…」
下駄箱を前に重たい溜め息をつく。
結局あの後、下校時刻になるまで私は一言も発しなかった。
秋山くんは何だか私を心配そうに見ていたけど…
ホントにやっていけるのかな…。
私にはむいていないのではないか。
ナオシ「あ、いた!
探したよー…」
アキ「!
真田センパイ…」
いつもなら元気になれるはずの先輩の笑顔が
…今は違った。
ナオシ「一緒に帰っても良いかな?
俺、1人さみしい(笑)」
元気付けようとしてくれているのが分かる。
嬉しいけれど
これは私の力不足だもの。
昇降口を出ると、夕日が地面を照らしていた。