Beyond Your Imagination


アキ「…」


人前で音楽を披露するのは私にはこれが初めてだろう。

しかもそれが有名らしいnosaesとだなんて…。


高1生であるnosaesと私はあの初ミーティングのせいもあり
合わせは必要最小限しかしていない。

おそらく向こうからしてみればこれくらい余裕なのだろうが。

まぁ、1人気にかけてくれた人もいたし、ここまでなんとかやってこれた。


シュン「鎖部さん」

アキ「あ、秋山くん…」


丁度考えていた秋山くんに話しかけられ、ビクッとなる。


シュン「…肩の力抜いて
大丈夫、練習で出来てたんだから

…ね?」

アキ「…うん…」


彼はずっと私を心配してくれていた。

冬月くんや春日くんにキツイ言葉を言われた時も
いつも庇ってくれた。


今回キーボードを私に託した時点で
何か意図がありそうなのは確かなのだが。


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