Beyond Your Imagination
†秋山俊side†
俺達の1曲は無事に終わった。
俺と鎖部さん以外の3人は余裕だったと思うが。
次の2年の演奏を聴くため移動しようとすると
視聴覚室の端で座り込む鎖部さんの姿が目に入った。
シュン「お疲れ様」
アキ「あ…秋山くん…
ゴメンね^^;」
申し訳無さそうに演奏の事について謝る彼女。
座り込んでいるのは緊張が消えたからだろう。
俺は少し肩を震わすそんな彼女の隣に座った。
シュン「鎖部さんさ
ボード、楽しい?」
アキ「…え?」
俺の質問にきょとんとする。
しばらく考えた後彼女は答えた。
アキ「…うん^^
秋山くんの歌に合わせて弾くの、とっても楽しかったよ」
返ってきた言葉は俺にとって、最高に嬉しいものだった。
シュン「…そっか^^」
口角が上がる。
俺はその感情を顔に出さずにはいられなかった。