Beyond Your Imagination
アキ「…」
私のくじは「13」を示していた。
どうやら"宣告者"ではなかったようだ。
「ではこの数字の方だけステージに残って下さい!」
アナウンスに従ってステージを去ろうとした時。
…私の視界の隅に移った、動かない真田先輩。
まさか…"宣告者"に?
「直獅、もしかして」
「誰を選ぶのかなー…」
…。
勿論、私なんかじゃ役に立てない。
それでも私は、真田先輩と演奏したいと思ってる。
会場の熱気はまだ上がる余裕を見せていた。