あくまとメイド!
「そもそも、
あなた何なの?」

恐る恐る聞くと、

「俺は悪魔だ。
お前の父親の
 建造(けんぞう)とは、
魂を対価に契約していた」

「・・・・」

「なんだその顔は」

「・・・あなた頭大丈夫?」

「っ失礼な!
 私はまだ800歳だぞ。
 もうろくする年ではない!」
 
と怒り出す。

800歳・・・人がそんなに生きれるわけないじゃない。

何言ってんのかしらこの人。

「まったく。
 建造の子供だというのに
 何故こうも違うのだ・・・」

とイケメンはぶつぶつと愚痴りだした。

「父さんの仕事を言ってるなら
 私は知らないわよ?
 オカルトなんて
 私まったく信じてないもの」
 
そう、父さんは
オカルト系の作家だった。
家には大量の資料があったし、
作品も売れてたみたいだけど、
私は読んだこともなかった。
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