あくまとメイド!
自分に向けられている
わけではないと思っても
びりびりとした空気に
圧倒された。

でもそんなオーラに
全く動じることもなく
相模先輩は笑う。

「少しだけ
 頭を覗かせてもらっただけだよ」

そんなことされたの?
人に頭を覗かれるなんて。

・・・怖い。
がたがたと震えだした私を見て
更に士狼の怒気があがる。

「よくも・・・」

士狼の手のひらに
炎が現れる。

「大丈夫。
 全部は見てないよ。
 君が邪魔したしね」

「ふざけるなっ!!」

士狼が先輩へ向かって
炎の球を飛ばす。

いくら怒ってるからって
先輩は人間だ。
危ない、そう思ったときだった。
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