あくまとメイド!
「なんだ、千尋。
 もう出番か」

そう言ったのは、
生徒会副会長の深雪先輩だった。

「み、深雪先輩?!」

私の声に深雪先輩は
こちらを向く。

「ああ、佐藤。
 千尋の遊びにつき合わせてすまないな」

そう言って笑う姿は
女性のはずなのに
とっても男前だ。

「深雪は僕の使役する悪魔だよ」

「ええ?!!」

どんどん知らされる事実に
ついていけなくて
頭がくらくらする。

「深雪・・・。
 聞いたことがある。
 物好きで長い間人間界にいる悪魔だ」

「そういうお前は
 次期公爵様だろう。
 一体何だって人間界にいる?」

士狼は顔をしかめて黙り込む。

チョコが言ってた。
士狼は更紗っていう
幼馴染みを探してるんじゃないの?

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