君の夢の果てであっても、僕は君を支えに行こう
「誰が誰をどう襲うのか詳しく聞きたい限りだな」
アルファは痛む鼻先を抑えてめげずに立ち上がった。
「え、聞きたい!?
それってつまり脈ありってこ…」
「主の耳に毒となりましたらその金髪むしって禿老人に売り飛ばしますよ」
アルファの後頭部型に歪んだ盆を拾い上げながら、レインは今にも持参したナイフでアルファを刺してしまいそうな、そんな雰囲気の眼光をちらつかせている。
「屋敷内でアルファさんを野放しにした私めが馬鹿でしたね」
「そんなっ、れーちゃんてば冷たい、僕は犬猫と同類ですか!?」
「それ以下だ」
「誰か、誰かこの男にデレ期をおおおおおおっ!!」
「ツン期なう」
「ツン期なう、ツン期なう!
ちくしょう魔法はかからなかったかあ!」
「なんの魔法をかけたのかkwsk」
「ああやべ、大分汚染されてやがりますね」