君の夢の果てであっても、僕は君を支えに行こう
「………ジンくん狂ですねえ、彼女も」
アルファは実に穏やかな目でその後ろ姿を見送った。
そのうちにシャッと音がして、ベッドのカーテンが閉まったことに気付く。
「ジンくん、着替え?」
「ああ」
カーテンの内側からは、不機嫌そうな朝の彼の声がした。
ごそごそと衣擦れの音が、アルファの苛めたい症候群を刺激する。
「開けたら燃やすからな」
「えー、意識しすぎですよジンくん」
「変な風に言うなっ」
「弟の成長した姿に、興味があります」
「………」
カーテンの隙間から、取り外し可能ランプが飛んできた。
「ツン期なう!」
「くたばれ」
「ひどい!」