君の夢の果てであっても、僕は君を支えに行こう




黒は腕を掴み肩を捕まえわが身を中へと引き摺りこむ。




高鳴る心臓はどうしてだ。




恐怖か、それとも高揚か。





このまま飲み込まれさえすれば目覚めたとき俺は完璧なる狂者になり果てるであろう。



成り損ないから本物へ。




それは人なら喜ばしいこと。





白から黒へ。



なにもかもを捨て切れる完全犯罪者に…











「なりたくはないんだ、俺は」






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