<仮>
いじめ
「ってゆーか死ね」
突然の電話だった。
仲の良かった友達からだった。
彼女の周りには複数の女子達がいるようだった。
「きしょいからマジ死ね!」
携帯の奥から、昨日まで友達だった子がさけんでいる。
状況が把握できない。今、何が起こっているのか。
頭が真っ白になった。
すぐにその電話を切り、一番の親友の携帯に電話をかけた。
親友が、電話に出てくれた。
ほっとしたのも束の間・・・
「みんな!あいつかけてきよった!あほちゃうか!」
親友の声だった。一番の親友が笑ってた。
あんなに仲がよかったのに。いつも二人、一緒だったのに。
よく人は『何かが、音をたてて崩れる。』と言うけれど、
ただ静かに、ほどけるように、友情は消え去った。
これが『いじめ』の始まり。
中学三年の暑い夏の日だった。
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