知的障害者の恋 【超短編】

次の日―


美和はいつもの車両から降りてこなかった。


わたし…ついに見捨てられたんだ…。


当たり前かぁ…。


そう思いながら電車に乗った。


その日一日、なんだか間が抜けた感じだった。




その日の夜―


プルルルルルルー


母の携帯が鳴り響いた。


「もしもし?


 えっ…?


 ・・・・・。


 分かった。すぐ行く。」


そう言い母は携帯を切った。
< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop