空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜


制限時間はもう、すぐ目の前に迫っている。


医者には入院を勧められているけど、俺は嫌だ。

そんなことしたって、どうせ長くはないのだから。

死ぬのが少し先に延びるだけ。


そんなことをしてる時間があるのなら、先輩と過ごす時間にしたい。

"少しでも長い間先輩の傍にいたい"と思うのは俺のわがままかもしれない。


今はまだ隠し通せているけど、さっきみたいな発作が続いたら…さすがにヤバい。

何があっても先輩には知られたらいけない。


だけど、体はもう限界寸前。


神様がいるのなら、願うのは1つだけだ。



『先輩と少しでも長い間傍にいたい』



叶わない願いは虚しいな。
それでも願わずにはいられない。



ギリギリまで先輩の傍にいて、限界がきたら…。


そしたらあの方法を使うしかない。


だから、せめてその間まででもいいから先輩と一緒にいたい。




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