空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
*翔Side*
あのデートの日以来、俺は先輩と距離をおくようになった。
理由は1つ。
これ以上一緒にいたらバレてしまうからだ。
それだけはあってはいけない。
先輩が悲しむ顔は見たくないから…。
思っていたよりも病気の進行は早く、明日にも動けなくなるのではないかと不安になってくる。
まだ死にたくない。
先輩ともっと一緒にいたい!!
だけど、病気の進行は待ってなんてくれない。
どんどんひどくなるだけだ。
「くそっ!」
―ドンッ
俺は形にならない気持ちを壁にぶつけた。
そんなことをしたって意味なんてないのに。