空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
「なぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
「あぁ…。 何?」
「雪斗が、もし明日死んでもおかしくないような状況になったとして…大切な人を置いて逝ってしまうことになったとしたら、どうする?」
「タイムリーな質問だね」
「よく考えて見れば、俺らの立場ほぼ一緒だな。 なら尚更ちょうどいい。 雪斗ならどうする?」
「俺は…相手の幸せを願うかな」
「それってどういう意味?」
「相手に悲しんで欲しくないから、あえて何も伝えない。いつも通りに過ごして最後を迎えると思う。 …俺ならね」
「考えることは一緒…か。似たような立場だからか?」
「さぁ? 一応、従兄だし考え方が似ているのかも」
「そっか…」
やっぱり、相手の幸せを願うのは同じか。
先輩が悲しまない方法で病気をバレないようにするとしたら…やっぱり、1つしかないよな。
「ありがとう、参考になった」
「あ、さっきの質問の答えの続き、言うの忘れてたけど」
「?」
「自分が後悔しないように生きるよ」
「自分が、後悔しないように……?」
雪斗の言った言葉を俺はよく理解出来なかった。