空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
「すごい…綺麗」
「先輩、そういうのが好きなんですか?」
「うん。 この人の作品大好きなんだぁ」
私達が選んだ場所…それは美術館だった。
本当は一瞬迷った。
怖くて。
だけど、翔くんも行きたいって言ってくれたし…翔くんが傍に居てくれるなら大丈夫。
「大好きって…俺よりも?」
翔くんを見るとほんの少し頬を赤くして、むすっとした顔をしていた。
「それって…ヤキモチ?」
「なっ…そ、そんなわけ……」
「フフッ この画家さんも好きだけど…それよりも翔くんの方が大好きだよ。比べることなんてできないぐらい」
「―――っ/// すみません、子供みたいなこと言って…」
「ううん、むしろ嬉しい。翔くんにそれだけ想ってもらってるってことだから」