空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
真実
あれから、どうやって帰ったのかは…よく覚えてない。
ただ、ひたすら夢であって欲しいと思っていた。
今までのは全部夢で、あの笑顔で「先輩っ!」と呼んでくれたらどれだけ嬉しいだろう。
泣き疲れたのか、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
窓の外は明るくなっていた。
今日は平日だから学校だ。でも、…学校に行きたくない。
翔くんと今は顔を会わせられない。
翔くんに会うのが、怖い。
もし、昨日みたいにまた拒絶されたら?
あの冷たい声で関わらないでって言われたら?
嫌いって言われたら?
…怖い。
翔くんにまた拒絶されるのが怖くて、結局その日から3日間学校を休んでしまった。