空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜


学校に着くと、私は真っ先に翔くんのクラスへと行った。


教室を見たけど、翔くんはどこにもいない。


…まだ登校してないのかな?


「どうかしましたか?」

わ、綺麗な女の子…

教室から出てきたのは、まるで雪を連想させるような…綺麗な女の子だった。

翔くんと同じクラスの子かな?

この子なら、もしかしたら翔くんが今どこにいるか、知ってるかもしれない。


「あ、あの。しょ…雨宮君って来てる?」

「えっ…」


女の子はびっくりしたような顔で私を見た。


な、何かおかしな事言ったかな?



「真白? どうかした?」

教室から今度は男の子…しかも、かなりのイケメンな子が出てきた。


「雪君! あのね、この人に今、雨宮君がどこにいるのって聞かれて…」

「えっ…あの、ご存知ないんですか?」


さっきの女の子と同じようにびっくりした顔で男の子が言った。


「えっ? 何を……?」


< 48 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop