空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
「退学なんて、いったいどうして………」
「もう、限界だったんです。…翔は病気だったんですよ。それも、手の施しようがない…」
「う、そ………」
「翔はずっと悩んでいました。本当のことを言ったら、貴方が自分から離れていってしまうんじゃないか。悲しませてしまうんじゃないかって……」
「そ…んな」
じゃあ、あの時言った言葉は………………
私が、翔くんを嫌いになるようにわざと…
あの時も…
前に海へ行った時。
翔くんは喘息だと言った。
あれは病気の症状だったんじゃ…
それに、よく考えてみれば別れを切り出された時、頭の中が真っ白になって翔くんの顔を全く見れていなかった。
あの時一瞬、躊躇うように別れを言ったのは本心じゃなかったからなの?
「……っ、翔くんは今どこ!?」
「…………………」
白石くんは無言で私から目をそらした。
「ねぇ、お願い。 翔くんはどこにいるか教えて?病院?それとも家?」
「―――――」
えっ、今なんて………