気合いの華
「もう時間か…んじゃ、行ってくらぁ♪」

「うん。頑張って下さい♪」

ってかその前に今、川畑ミッキーって言わなかった?

俺は緊張しながら控え室で祈った。

『それでは赤コーナー♪カワバタ~!ミッキ~~!!』

やっぱりミッキーって…

『続きまして青コーナー…!』

各選手の入場が終わったのだろう。

『ちょっちょっと君…いいからよこせ!!』

へ?何が起きてるの?

『会場のガキ!!よく聞け?俺が川中のミッキーだ!?俺や可愛い後輩に文句があるヤツは俺の試合が終わった後、すぐに外に出ろ!?このホールの外歩いてるヤツは喧嘩売ってるとみなす!!』

『き、君!いい加減に…』

『大丈夫。この試合は俺がワンパンで決める!!』

ちょっ!!
何これ?

『カズキぃ、聞こえるか?今から外行ってくれ!外いるヤツ見掛けたらぶっ飛ばしちゃっていいぞ!?』

『も、もう…わっ!か、返すって事なのか?えぇ、喧嘩は絶対しない様に!!外にはちょっとの間出ないで下さい!!』

ははっ♪
ミッキー何やってんだよ…それに、俺を名指しで頼んで来るってのが…
「信頼されてる気がして嬉しいっすよ!」

俺は控え室からすぐ外に出た!

カンカンカンカンカン!!!

あれ?もう終わったの?俺はこれからもう一仕事か…
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