気合いの華
「これじゃ明日からの試合、2人共出れねんじゃね?」

片岡先輩が不安そうに言う。

「あぁ、元々そのつもりだったんすよね?俺ら♪」

「は?」

ミッキーが笑いながら言う。

「俺らの本職はキックじゃなくて喧嘩だからよ!!」

そう、1ヶ月ぐらい前の話しだが…



「そろそろ実力もついて来ただろうし、喧嘩慣れする為に明日から喧嘩売りまくるぞ?」

その時、いつものキックあとのラーメンを食べていた。

「ま、マジすか?」

「後は喧嘩ん時にどんだけぶっ飛べるかだからな♪」

「ミッキー、楽しそうっすね?」

「あぁ、楽しいよ!冴島くんも俺らの頑張り見れば、きっと悩みも糞も飛んでくだろ♪」

「そ、そうっすね!俺頑張ります♪」

「おう!ついでに川中の名前でも今のうちから売っとくか♪」

「それも面白そうっすね♪」

「んで早速だが来月にある大会でいっきに暴れようぜ?キックの大会はヤンキー集まるぜ?」

「じゃあ俺はもっと強くならなきゃっすね♪」







なんて事があった。
もちろん、そんな所に中川さん達を呼べる訳もなかったのだが…

「なんだよ、そんな面白い話し考えてたのかよ?」

「つかそろそろお巡り来るからズラかるぞ?俺は隼人に連絡入れるから、ルイはカズキ頼んだぞ?」

「うん、わかった♪」

俺達はその場で解散した。
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