気合いの華
「は?」

ルイ達は何言ってるのかわからない顔をしている。

「キックやボクシングにしたって、絶対安全じゃないんだよ!ミッキーの場合ウェイトもクリアしたから正式に出れる選手だから出ちゃいけないなんてないよ?」

「わかるけどよ…でも喧嘩は誰でも出来ちまうから危険過ぎるじゃねぇかよ!?」

「前にミッキーに聞いたんだ…喧嘩は遊びじゃねぇってよ…」

「どう見てもアイツは遊んでんだろ?」

「それがわかんねぇうちはカズキもまだまだだなって、言われた。」

「いや、アイツと違って喧嘩を遊びだなんて考えるヤツはいねぇよ!」

「…うん、でも俺達は強くならなくちゃいけないんだよ?」

「強くなってどうすんだよ?喧嘩の為にか?」

「だから違うって!自分でわかる様になれって俺は教わった…」

「ミッキーなんかの言う事真に受けんじゃねぇよ?」

「ルイはミッキー嫌いだからでしょ?」

「それもあるけどよ?引き際をわかっちゃいねぇんだよ、アイツは…」

「ミッキーはわかってるけどやめないんじゃないかな?」

「それが最低っつーんじゃねぇの?」

「俺はそうは思わないな…だったら俺も最低なんじゃない?」

「か、カズキは別に大丈夫だろ…なぁ?」

中川さんも矢部さんも頷いている。
< 109 / 332 >

この作品をシェア

pagetop