気合いの華

片岡先輩と狭川先輩

翌朝、みんな学校に向かって登校した。

「オールはきちぃなぁ!」

「片岡先輩、まだ中3なのに老けたこと言わんで下さいよ。」

「同じ3年なのに俺は元気だぜ?」

この人は狭川先輩。
もちろん昨日知り合ったばかりだけど、ノリが良くて面白い人だ。因みに部活は入っていない。


「もう3年かぁ…」

「どしたんだよ?」
冴島くんがポケットをあさりながら聞いた。

「冴島くん…あ、火ぃあるよ?」

「悪ぃな…」

冴島くんタバコ吸うんだ…
「んで、どした?」

「いや、このまま卒業は惜しいなぁって…」

「まだ夏にもなってねぇのに何言ってんだよ!」

「そうだな…」

「校門で一服してから行くか?」

「松戸くんも吸うの?」

「まだ吸った事ねぇ…」

「そのイカツイ顔してそりゃねぇだろ♪」

みんな爆笑していた。

「ルイとカズキも吸うか?」

「俺はいいや…」

「カズキは部活熱心だからなぁ!」

「片岡先輩は熱心じゃないんすか?」

「見ての通り♪」

「んじゃ、俺は吸ってみよっかな…くれるんだったら♪」

「ルイって遠慮を知らないよね?」

「ん?カズキ遠慮してんの?吸いたいなら先に言えよ♪」


いや、そうじゃなくて…
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