気合いの華
ま、これ以上は口論したくもないよ…

「ま、いいや!ミッキーの試合撮ってくれてありがとね♪」

俺は素直に礼を言った。

「うん、でもカズキくん…喧嘩はあんまりしないでね?」

「わかってるって♪」

「気ぃ付けた方がいいぞ?カズキはまた喧嘩するぞー?」

「ルイそうやって!」

「しないよね?」

うっ!
ほら、こうやって信じちゃうじゃん…

「俺からしたらルイの方が問題だと思うよ?」

「は?」

「仲間同士で喧嘩しようとするのってどう思う?」

俺は2人に振ってみた。

「それもダメだけど…どっちもダメだと思うな?」

「は?俺の場合はミッキーしか狙ってねぇよ!ミッキーの悪どさは見ただろ?俺がやんないで誰がアイツを止めんだよ?」

「ちょっ!牧野先輩がやるんじゃなかったの?」

「ありゃダメだ!すっかりビビっちまってる!」

「矢部さん、止めてあげて?」

「えっと…ん~よしよし♪落ち着こうか?」

「俺は犬じゃねぇ!!」

「吠えるなよ?矢部さん、よろしく?」

「お手?」

「バカにすんじゃねぇ!!」


ふぅ、やっといつもの空気が戻ってきたかな…
< 110 / 332 >

この作品をシェア

pagetop